惑星は入っているサインによって具体的な意味を得ることは、けしてありません。
サインは形容だけをします。
占星術では、惑星が具体的な意味を得る方法は、二つだけです。
1.入っているハウスから
2.ナチュラルな意味
星座占いだけが、サインに入っている惑星に「負けず嫌い」とか「安定志向」とかの意味を与えています。
『星座占い』とは、時に1920年、イギリスにおいてジャーナリズム用に開発されたものです。太陽がどこどこのサインにあるとどのような性格であるとか、月がどのようなサインに入っていると、かくかくしかじかの性格を持っている、とかいうものです。
少し冷静になって考えてみると、これでは世界中で同時刻に生まれた人が全て同じ性格になってしまいます。
ということは、占星術とは何の関係もないということです。確かにジャーナリズム用のものです。
今日、流布されている占星術の中には星座占いが紛れ込んでいます。もちろん初心者には分かりません。
占星術教室と銘打って、実は星座占いを教えているところがたくさんあります。
見分け方は、単純です。
サインを使うのが星座占い、ジャーナリズム用のものです。
ハウスを使うのが星占い、占星術です。
西洋占星術の世界でアラン・レオは、今から100年ぐらい前に、それまで徐々に出てきていた星占いに関する新解釈を、一つの星占いとして体系化しました。特に、ケプラーの考案になる「アスペクトとは惑星同士のことである」としたことや、「サインの支配星とハウスの支配星は一緒である」といったような考え方、「誕生にもとづく星占いの方が基本である」といったような、ひじょうに単純化されて分り易い星占いにはなったものの、西洋占星術が本来持っていたはずの幾つかは、すっかり脱落させられてしまいました。そんな風にでき上がってしまった新しい星占いの体系を、私は修復するのにやっきになっています。アラン・レオ一人が占星術を骨抜きにしたわけではありませんけれども、そんな風にして新しく体系化された星座占いのような星占いは、まだ100年ほどしか経っていません。そして、これが星座占いのベースになっています。占星術とは違うジャンルのもの、ジャーナリズム用のものの基礎です。
それを分かって、わきまえて使えばいいものを、今ではごちゃごちゃになっていて収拾が付きません。占星術の大御所と思しき人の教えるものでさえ、ジャーナリズム用の星座占いだったりします。「水星がね、獅子のサインに入ってるだろ。こんな人はね、野獣が口を持つようなものだから大食いなんだよ。」本当ですか? サイン(星座)にそのような力はありません。だけど、星座占いではその方が分かり易いのでそう言ったりします。
2006年 9月28日