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過去の恋愛に付いて |
2006年4月4日 |
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星占いが惑星の運行によって、しかも、その惑星が持つ力によって未来が決定するのではないかとする考え方があります。 そうではありません。全ては心の方で決定していて、その心が惑星の位置を決定すると考えるのが星占いの背後にある哲学、考え方です。心の方が、惑星の位置を現象化しています。ひじょうにダイナミックな心の力といえるでしょう。それだからこそ、惑星は過去のことも示します。過去のことを思い描いて、その背後にうごめいていたものを知りたいなら、心に思い浮かべてみると、過去が照らし出されるのです。 その具体的な例を、過去の心境について問われた事例で説明したいと思います。質問は下記のようなものでした。 |
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『はじめまして。生年月日がいらないとのことで、少し興味を持ってお願いします。平成11年5月にふとした縁で会社の男性と一ヶ月ほど付き合いました。まだお互い新人だったということもあり、なんとなく寄る辺ない状態だったのです。しかし、私が会社をやめたいと言い出したので関係はジエンド。その後私は1年ほど経ったあと本当に会社をやめ、新しい会社で3年目になります。先月11月に新しい会社の歓送迎会で行った店で彼を見かけました。彼の中で私はどんな位置を当時占めていたのか、今はどういう思い出(?)になっているのかちょっと気になってます。いかかでしょうか?よろしくお願いします。 』 |
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問われた内容は、まったく過去のものです。占断後日、下記のようなメールを頂き真ました。 |
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『とにかくありがとうございました。一切質問なく… とありましたが、純粋に過去のことだけでよかったのです。なぜなら、今彼はもう妻子があるからです。彼を見かけたとき、自分の中の当時の感情とか、彼の感情を自分が当時思っていたことが、もしかして違っていたのでは?とか、数年を経て確実に自分の思い出そのものが変化していることに気がつき、その当時そのものを再現できたらと思ってお願いをしたというのが本当の理由です。けして興味本位ではありません。 こういう結果が出るとは思ってもいなかったので、びっくりしました。占星術が唯心論ということですが、それは、私の理想とか心の深い動き(過去についてだけど)がチャートの中に反映されているということですか? それとも、心の動きのみしか(物質の動きでなく)、占星術に反映されないということですか? この辺はよくわかりませんでした。とにかく結果には驚いたので、ご報告させていただきます。』 2002年12月21日(土曜日) |
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私はこのご依頼に対してチャートを判断する際、一切今後も良い関係を築けるかどうかという点を見ませんでした。過去の事を判断すればいいのであろうと、つまり、結果は依頼者がある程度ご存知なのであろうということです。でも、質問内容からは彼が私を本当に愛していたのかどうか、私の正直な気持ちはどうだったのか、というニュアンスが含まれているのはお分かり頂けるでしょう。 チャートは下記のようになりました。 |
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アセンダントはいつも依頼者です。恋愛のチャートですから、相手は7ハウスで示されます。月は依頼者の心情をなぞるルーラーです。依頼者は女性ですから金星を加えます。相手の方には男性として太陽を加えます。依頼者を示す木星と、男性を示す太陽がミューチャル・レセプションしています。ある種の深い愛にあったということを示します。 私はこれが過去のものだと言いたいわけです。 現在も依頼者と過去の恋愛の対象者に強い絆を求めているかというと、質問からもそれは窺えませんし、また、後日談にも、それは当時どうだったのかを知りたいという興味だと、はっきり限定されていることが分かるでしょう。もし、これが現在の二人の関係を示すのであれば太陽と木星のミューチャル・レセプションにより、愛し合っているお二人を表すはずです。でも、お二人には現在何の関係もありません。また、これからのことを示すのであれば過去の恋愛めいた関係は無かったはずです。 問題は、なぜ遠い過去のことを惑星が示せるのかにあります。ご依頼にも書かれているように、惑星は質問の意味を理解しているかのように現前したわけです。 心が求めている回答をなぜ天が為すのでしょうか? この問いに答え得る唯一の回答が、心の方が先だという考え方です。私はそれに囚われてしまっていて、他の回答を思いつかないのかもしれません。ぜひ、ご意見を。さて、その時の私の答えは下記のようなものでした。 |
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「この問題は、占星術が唯心論であるということを如実に示しています。このようなパートナーに関する質問では、一般的に、『彼は今私のことをどう思っていますか?』となります。しかし、依頼者は、『当時』、『彼の中で私はどんな位置を占めていたのか』とお尋ねです。そして二番目の質問として、これもあまり今後の二人の行く末には関係の無い『今はどういう思い出(?)になっているのか』気になるということです。 つまり、この質問に対してチャートが良い結果を示していても、『今、彼が愛している』ことは、全く示さないわけです。良い結果は、即『当時愛していた』という結果になろうと思います。 次に、思い出に関わる事柄を示すチャートの場所というのがあります。そこから読み取れば今の気持ちが分かります。それをご存知で、こう聞かれたのか、あるいは、今もいかばかしかの期待を込めていらっしゃるのか分かりませんが、そっちの意味があると困るので、あえて、依頼者には疑問点を一切お聞きすることなく占断をしてみたわけです。一種の意地悪かもしれません。 思い出に関わる場所は、この関係が終わっているので4ハウスになります。4ハウスのルーラーは11ハウスにあり、4ハウスに入っている11ハウスのルーラー土星とレセプションしています。土星と水星は共に Cold & Dry の惑星で同種のものです。しかもレセプションしていますから、お互いの思い出が悪くはなく、良い思いでとなっていることを示しています。後程頂いたメールの文章では勘違いされているのだと思われます。 |
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「愛情に関する答えは、案のじょう、上々の結果を示していました。チャートを載せたいくらいです。チャートを掲載しないと唯心論であるということを強く言えないので、ゆくゆくは掲載したいと思います。 彼は当時、心から貴女を愛していました。貴女も彼を本当に愛していました。彼の心にある貴女は、確かな思い出です。こんな詩的な表現は使いたくはないのですが、大事なとか、心にいつまでも残るとかです。 じゃあ、これがなぜチャートが物理的な結果ではなく、心を示すのかです。もし天体が現在の事柄だけを示すのであれば、天体と現実が呼応するという事に関連させて考えられます。でも、この依頼は現在の天体の位置とは全く関係の無い、過去の話のご依頼です。」 文章にすると大変分かりにくいものですが、惑星は過去のことも示すことができる、心の方を映し出すからと、回りくどく説明しました。 チャートを載せても構わないと、依頼者からメールを頂いたので、チャートを公開しました。大変長いお返事を頂きました。 |
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『お返事させていただきます。メールありがとうございました。うーん残念な報告ですが、驚いた理由は、ぜんぜん正反対のことを思っていたからです。相手は私のことはそこまで好きではなかったのではないかと思っていたのです。ずっと、そう思っていたのですが、久々に彼を見かけて、もしかしてそうじゃなかったのではと思いはじめ、時間が経てば自分の都合のよいように解釈するもんだなあと自己反省の意味もこめて、当時の彼の気持ち、今の彼の気持ちを 占いにて聞いたのです。(もうご縁も切れたので、本人に確認することは不可能ですので) きっかけは会社のお花見会で、電話交換とかお話とかしました。そのとき彼はすごく酔っていて、私もかなり飲まされていて、二人でそっと会場を抜けてキスをしてしまいました。 突然その日から、そんなことになったのですが、わたしは以前から彼はいいなとは思っていましたがつきあうとなるとしんどそうだな、けんかになりそうだとも思っていました。おたがいまだ仕事で1、2回しかそれまで会ったことはありませんでした。 彼がそのとき言った事ですが、わたしと付き合うとけんかになるから付き合えないとのことでした。 私もそう思いました。お互い一目あっただけで相手の手の内がわかってしまう。という感じで、そのくせ、方向性がぜんぜん違う感じがしたからです。だからなんとなく相手にいらいらしてしまうんですね。 たまたまゴールデンウイーク中に魚釣りをする会が会社であったので、そのきっかけでまた会い、その晩一緒にすごしました。 (やってることと考えてることが矛盾してますね。今から思えば)当時の気持ちを再現したいというのは、自己反省の意味が多いです。 時間が経つと、思い出もあいまいになって、冒頭に書いたように、彼が私のことを少しは思っていてくれてたんじゃないかと思い始め、だんだんつらかった思いとか忘れ始めていることに気がつき、、、これじゃあいかんと思い(二度とこんな形の恋愛をしたくない)、再現してもらいたかったのです。 でも、思っていたことと違うことが結果となって帰ってきて、、私の返事で、驚いたことを書いたら、そちらから、どうして驚いたかを逆にたずねられて、結局、私自身で過去を再現することになってしまいました。過去って、あいまいですね。確かに。私自身、こういうきっかけがなければここまで深く振り返らなかったと思います。当初の目的はここで達せられたように思います。 (それともご占断の方が正しいのかもしれません。わたしが誤解していただけかも。どちらかでしょう。やっぱりあいまい。)HPに載せられていた唯心論の意味はあとでわかりました。 たとえば今回のように愛情問題で良い意味のチャートが作成されたとしても、占ってほしい人の自身の問題が、これから未来の問題を意識されているか、私のように 過去のことを意識されているかというふうに占ってほしい問題によって、読み解く意味が 同じチャートでも変わってくるということをおっしゃっていたのですね。占星術に対する知識はチャートを作って、それを読み解くぐらいしかないので、おっしゃっていた意味がすぐピンときませんでした。 |
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占断の結果が合っているかどうか分からないとおっしゃっていますが、ひょっとして天が、貴女にだけなぐさめを投げかけてくれたのでしょうか? 決してそんなえこひいきはしないでしょう。私はチャートの方を信じています。 |
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2006年4月4日
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