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月のボイド

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■ 西洋占星術での月のボイド

Voidは [虚しい] という意味です。「コース(進行方向)において虚しい」ですから、進行方向において、惑星が他のどの六つの惑星とも 角度による完全なアスペクト を作らない状態を言います。ここでは特に動きの早い「月」についてのみ述べます。

月のVoid of Courseには現在、二つの概念があります。

1.主に現代占星学の分野で使われている、サイン・カスプを考慮し、アウター・プラネット(天王星・海王星・冥王星)も使う方法です。月が進行方向に於いて、残りの惑星とアスペクトを作らない時間帯及びその状態を指します。 (二番目の図) が下記に載っていますが、この概念ではボイドです。月の進行方向へは、サイン・カスプの終わりまでオーブに係わらず使います。従って1999年2月2日の下記のチャート (最初の図)はボイドではありません。

2.このページで述べるボイドの概念は、伝統的な占星学で使われてきた概念です。ボイドは月の進行方向においてアスペクトを作らない場合、サインの中程でも起きます。又、このページの二番目の図のように、月がサインを越えて他の惑星に角度によるアスペクトがあってもボイドです。サインを越えた途端、つまり、情況が変化すれば(サインを越えればアスペクトになりますから)そこでボイドが終わります。外惑星を使いません。したがってボイドの時間帯が1.の概念と違ってきます。ここで述べる最初の図も二番目の図もボイドです。

Wiliam Lillyはクリスチャン・アストロロジーの112pでボイドについて、次のように述べます。
"A planet is void of course, when he is separated from a planet, nor doth forthwith, during his being in that sign, apply to any other:"
惑星がボイド・オブ・コースとは、他の惑星から(角度による角度に従ったアスペクトから)離れ、のみならず近々も、ボイドとなる惑星が今居るサインにいる間に別の惑星に接近してないこと。

私達は、ボイドに関するさまざまな意味合いを聞かされてきました。例えば、月のボイドではカレントに選択権が無くなるとか、心が動揺して落ち着くのを待っていて問われた事柄に対する行動を起こせないとか、不明瞭なせいで決定不可能な澱み(よどみ)の期間にあることを表すとされます。また、何も起こらなかったり、やり遂げるのに苦労を強いられることがあります。ボイドのみで判断することは不可能な場合があり、質問によっては他の表示と合わせて確実な判断を求められることもあります。
月がセパレートした部分からは、過去に何が起きたかが判断されます。月がアプローチする部分からは未来に何が起きるかが判断されます。とすれば、近づく惑星が無い時には、未来が判断しづらくなることになります。それが月のボイドによって考慮される事柄です。


■ 古典的なボイドの概念

まず、伝統的に培われてきた、「Void of Course」の概念です。(下図)

Voidの解釈からはこれがボイドであるとは言い難いチャートです。双魚宮には木星が入っていてアスペクトしています。又、月が移動していくと、角度による角度に従ったアスペクトもします。でも、今現在は 角度による角度に従ったアスペクトをしていません。月の進行方向に対して、ある惑星とのオーブの半分を足したものと手をつなげない時がボイドです。

月は12度のオーブを持ちます。オポジションの金星(6魚03)から離れた時点から、同じ双魚宮に木星(27魚46)があってアスペクトしているにも関わらず、ボイドになります。この時点からボイドです。どんな惑星の場合も、ある惑星から離れ、そして、他の五つの惑星と基本的なアスペクトを持ったオーブ内(今いるサイン内)に近付いていなければボイドです。

下記1992年 2月 2日午後10時のチャートは、月は、太陽と水星と土星とにアスペクトを持ちません。火星とはこの朝にセキスタイルを離れたところです。木星とのオポジション、木星のオーブの半分4.5度と、月のオーブの半分6.0度を足した10.5度を、木星の角度から引いた約17度に来るまで、ボイドです。

void of course A

上記は木星との(オーブに入るまで)オポジション(角度によるアスペクトをするまで)になるまで、ボイドです。オポジションの位置のサインの同じ双魚宮に在りますが、この状態では角度による角度に従ったアスペクトを持つまでにかなり時間がかかります。又、金星とのオポジションは9分離れていますので、既にボイドが始まっています。月が(17乙女15)に至るまで、木星と角度によるアスペクトを持たないので、それまでがボイドです。


■ 伝統的占星術でも、ボイド

下図をご覧下さい。ボイド です。なんでもないボイドです。

デソシエイト・アプリケーション(Dissociate applications

サイン・カスプを越えて考慮する、接近)が火星との間にあります。しかしながら、月はサインを越えるまでボイドです。

月がサインを変えれば、つまり情況が変われば、アスペクトします。それまでは一応ボイド です。

Not void

最終チェック 2005年 3月20日(日曜日)


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