星占い ホラリー西洋占星術

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■ ホラリーは、「質問の誕生時間を利用している」のか?

全ての占星術師が、今から書きとめる、この提言に同意しているわけではありません。

占星術を知らないクライアントに説明する場合、「質問の誕生時間を利用しているのがホラリー占星術です。」
そう答えることは時間の節約にもなりますし、占いとして存在してきたことをある程度理解してもらえるので、とても重宝する言葉なので使っています。しかし、それは本当でしょうか。

ホラリー占星術は質問が誕生した時間を使うものです。
では、「質問の誕生時間」とは何でしょうか。それはけして、質問が頭の中に生じた時間ということではありません。多くの問題を抱えた人たちの頭の中では、いつ問題が生じていたのかさえ思い出せないでしょう。長いこと思い患って、ようやく意を決して占い師のもとを尋ねる人も多いはずです。

お医者さんが自分の体の診断を他の医師に任せるように、あるいは、歯医者さんが自分の歯を自分で直さないように、自らの問題を他に頼る職業も多々あります。一方で、自分の店で売っている野菜を使って夕ご飯を作る家庭があってもおかしくないこと等もあります。家業であれば、それも許されます。

グイド・ボナタスは、自分の質問をする場合には、他の占星術師に依頼せよと言っています。しかし、
ウィリアム・リリーは自分の問題を自ら解いています。
客観的な目が必要なら、自らの質問を自ら解くことは避けた方が賢明でしょう。

もう一つ、問題点があります。ロバート・ハンド氏は、クライアントが尋ねる場合、時々クライアント自身のメールに質問を書いた時間が書き留められているので、その書き留めた時間と、彼自身が質問を受け付けた時間の、どちらが正確に質問に答えてくれるのかを幾つも確かめたとウェブのページで書いています。(私は怠慢で、時々書かれているクライアントの時間しか使ったことはありません) その中で彼は、自分自身が質問を理解した時間で立てたチャートの方が、正しい答えを導き出してくれていると書いています。私もこれらから検証してみたいと思います。

そこでは、何が起きているのでしょう?

二人の人間の質問による、質問を媒介とした関係、リレーションが生じていることになります。そこから彼は文化とコミュニケーションの問題を展開していくのですが、さしあたりその問題はここでは回避することにします。

 


■ ホラリーは、「質問を受け取った時間」を使います

「質問の誕生時間」と、「質問を受け取った時間(あらかた質問を理解した)」は、似ていて全く違います。

多くの占星術師は、あるいはどんな占術を使う占い師でも、一度目の質問をクライアントから受け取って、その内容をしっかり理解できなかったら、クライアントにその詳細を尋ね、その質問をあらかた理解できてから占いを始めるのではないでしょうか。チャートを立てる時間は、一回目の依頼の時ではなく、こちらからの問い合わせに対して占星術師が理解できるようになった二回目の時間を利用するはずです。それでも、しっかり質問の内容・意味を把握できなければ、三回目の問い合わせの後かもしれません。

占星術師自身も、自分の質問をチャートに頼って解こうとする場合、「質問の誕生時間」を使っているのではないことは、想像にかたくありません。心に疑問が生じたのはいつなのか? 占星術師といえど、誰もその質問が心の中に誕生した時間を知りえることはないでしょう。多くの場合、まず、自分でチャートに頼らずに解決しようとするはずですから、問題の始めの時点では、時間を確かめようなどとは露ほども思わないはずです。明らかに「質問の誕生時間」ではありません。

天に問合せをしようと意思した時間を使います。

先の記述を思い出していただくと、クライアントが占星術師に尋ねても、占星術師が意思した時間の方が正しい答えを与えるのですから、この両方に共通する一致点が無ければいけないことになります。それは?

「質問を受け取る」。このニュアンスは、質問を互いに理解し合うという意味を含みます。ロバート・ハンド氏の言う、コミュニケーションの問題にも関わっていそうです。


■ ホラリー占星術に、特別ルールが存在するのか

ホラリー占星術は、一般の人たちが時計を持たなかった時代、カレンダーが買えなかった時代から存在していました。つまり、西洋占星術の基礎的な法則は、ホラリー占星術を行うことによって培われていったのです。

確かにホラリーでは使い、ネイタルでは使わない技術は存在します。逆に、ネイタルでは使い、ホラリーでは使わない技術もあることになります。どうして違うのか? 

この疑問は、物差しの違いで出てきたものです。明日の事柄をホラリーで占うのに、ネイタルの物差しが当てはまるでしょうか?

また、占星家それぞれに違った法則があるわけではありません。同じ法則が、違う捉えられ方をされていたり、違った言葉で呼ばれてきただけです。

例えば、サインを越えても惑星同士の角度に従ったアスペクトが有効になる場合があります。サインを越えることは、状況が変わることです。これを、デソシエイト・アプリケーションと呼んだ時代もありました。

サイン同士がアスペクトしていなくても、一方の惑星がサインを越えることによって物事が完成する、結果は同じです。捉え方が違うだけです。

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