■ 月をどう取り扱うか
月は一日平均、角度にして13度10分36秒動きます。これは平均の動きですから、もちろんこれより遅いことも、早いこともあります。月のオーブは約12度です。半分は6度。出生時間が分からない場合は、お昼の12時でチャートを作ってみて、前後どちらへ6度30分動かしても判断できる以外のことには使用しない方が無難です。出生時間の修正ができれば、その時間を使用して下さい。
午前とか、午後とか分かっていれば、朝の6時か、夕方の6時にしてみて、判断が可能であれば使えます。つまり、前後に3度20分ずつ動かしてみてもオーブ内に納まるならばということです。
■ 太陽
出生の太陽の位置で様々なコメントが氾濫しています。太陽だけで正確な性格が解る?
占星術を少しでも勉強し始めると、そんなことはナンセンスだと分かってきます。
■ チャートを重ねてみましょう
さっそく二つのチャートを重ねて見ましょう。ここではアセンダントが判らなくても構いません。一方の人の牡羊の0度と、もう一方の人の牡羊の0度を重ねます。つまり、全てのサインは重なるわけです。西洋占星術ホロスコープを二つ重ねるわけです。
そうそう、選び出す惑星ですが、太陽、水星、金星、月、火星、木星、土星の7つです。
私はホラリーでは7惑星しか使いませんが、情愛は10惑星を使っても良いと考えています。「縁」を見る上で、案外的確に示してくれます。しかし、土星以遠のアウタープラネットのオーブは0度で、コンジャンクションする場合のみを考慮すればいいと考えています。あくまでもコンジャンクションです。それらは場所を示すしか能はありません。アスペクトする光りを持っていないからです。
その他の惑星のオーブは、古くから使われている惑星固有のオーブを使います。アスペクトごとではありません。
■ 二つのチャートでのコンジャンクション
チャートを合わせると、20個、お互いの月を取り除いても18個の天体が記入されている勘定になりますから、どこかに一つぐらいはコンジャンクションしている惑星があるはずです。オーブを加味するとかなりの数になると思います。
一組もない? それはご愁傷様です。お二人にとってのこの「縁」はひじょうに薄いと思って差し支えありません。一時の気の迷いで付き合っているに違いない! ということは、ありえません。人生の経験を積めば、どこに不満足が出てくるか分かると思いますし、自分では対処できない溝が見えるはずです。
ところで、誕生時間が分からない場合は、その他のアスペクトを見ても参考程度にしかなりません。あくまでも「縁」があるのか無いのかが分かるといった程度です。一つより二つ、二つよりも三つあったに越したことはありません。たとえ、土星や火星にコンジャンクションしていたとしても「縁」はあるものです。土星や火星だから一概に悪いとも言い切れません。その位置のディグニティーを見てみないとなんともいえないのです。サイン位置からのディグニティー、エッセンシャル・ディグニティーだけは、それでも把握できないよりましです。
■ 一方でも誕生時間が分かっていれば
ここからが本格的な情愛の項です。
片方側のアセンダントが分かっている側をベースにします。1ハウスで重なる惑星がないか?
例えばアセンダントが天秤と分かっている側があります。出生図の分かっている側の第1ハウスの中に木星が有ったとしましょう。そこへもう一方の人の水星が若い角度で入っていたとしましょう。この意味は、水星が近付いていって木星と完全なコンジャンクションになる形です。相手の水星がどのハウスのものかは分かりませんが、全体的な事柄で、この出生図の持ち主に対して付き従う形だと見ます。
同じ事柄が3ハウスで起こったとしましょう。その場合は、近所づきあいや兄弟に関する関わり方で、出生時間の分かっている方にイニシアチブがあると見れます。
逆に水星が木星よりも大きい角度で、木星から離れるような角度で有ったとしましょう。弟1ハウスなら、全体的に意見の相違が露呈することになります。弟3ハウスなら、極端な場合近所づきあいのやり方がまったく違うことになります。
■ セパレートか、アプローチか
上記の例でお分かりのように、惑星同志がコンジャンクションしているといっても、惑星のお互いの位置によって随分解釈の仕方が違ってきてしまいます。また、このように細かく見ることも可能になるわけです。どちらからどちらへのコンジャンクションなのか。あるいはまた、コンジャンクションから離れようとしているのか。
■ 最も幸運な配置
ここでは幸運という言葉を使いましたが、本当に完全に幸福かどうかは、各自のチャートの詳細な判断が必要なのはいうまでもありません。二人の情愛にとって幸運と捉えて下さい。二つのチャートのアセンダントが同じサインの場合が、まずそれに相当します。
アセンダントが重要なのはお解りいただけていると思います。入り口を通って、その人の雰囲気というものが出入りするわけです。相手の雰囲気も、自分の雰囲気も同じ様な人。実際には角度も違いますから、少しずつ違うでしょうけど。この組み合わせは、144人の中の二人、理論上は72分の1の確立になります。嫌いな人どうしの結びつきは自ずと避けているので、おそらく数の上では理論値を上回っていると思います。
次に太陽と月がコンジャンクションや、トレマックなアスペクトを形作っている場合です。このルミナリーズの場合は、セパレートもアプローチも関係ありません。太陽と太陽、月と月ではありません。お間違いないよう。
■ もっともな配置
第12ハウスの場合はコンジャンクションしていなくても、相手の惑星が飛び込んでいるそのハウスに関することで主導権を握られることになります。特にそれが月だった場合、ものすごいイニシアチブを取られることになります。かかあ天下、あるいは徹底した亭主関白。そのどっちかです。ここでは誕生時間が分からなくても、月のオーブを1日の動き13度10分としています。月を動かしても、第12ハウスから逃れられていなければ、決定的にそうなります。
結婚していない場合でも、男性側に性的な倒錯があって、女性の月が男性の12ハウスに入っているようだと、逃れられない関係になります。いつでも逃れることができそうに思いますが、精神的にはどこか女性が男性に魅入られている関係になりがちです。