星占い ホラリー西洋占星術

   人間関係と 西洋占星術月

大鏡の扉へ 項目トップ


パートナー その1 パートナー その2

情愛から見る7ハウスの惑星『月』 情愛 TOP  土星  木星  火星  太陽  金星  水星  

  ■ 西洋占星術、特に7ハウスの月。愛において

月を調べていくと、その動きの早さゆえに完全に乗せられていってしまいます。それは悪いことではないのですが、あまりにも次から次へと惑星達とアスペクトやコンジャンクションを繰り返すので、煩雑になりすぎ、7ハウスの結婚のことだけについて考えるには、少々広がりが出過ぎます。しかしながら、ほおっておくこともできず、避けて通ることもできません。ここでの月の考察は中途半端なものです。したがって、少々、情愛の話から脱線しますが、これも月の持つ気迷いの性(サガ)とお許し下さい。
月は単独でも、その位置に良い所と悪い場所があります。つまり、他の惑星との関連を抜きに考えても、場所によって良い悪いがある程度決まっています。

リリーのC.Aにしても、月だけを取り上げて詳しく書かれてはいません。そのくせ、ホラリーの中でのことですが、[アセンダントのルーラーが悪い時よりも、月が悪いときの方がよろしくない」とか書いています。理由は、「月がいとも簡単に、他の惑星の影響を我々にももたらすし、惑星から惑星へとも運ぶからである」としています。月を把握するのはとても占星学上難しく思えます。

上記のリリーの言葉から窺えることは、月は運び手であるという捉え方です。月自身の[女性らしさ]とか[新しもの好き]とかといった性質は、まったく加味されることなく、純粋に他の惑星の力を、何らかの占星学的な法則に従って下界に運び降ろしたり、他の惑星に運んだりしています。

まるで運送屋さんのような働きです。中身の良い悪いはまったく考慮せずに、契約に従って運んでいます。では月が悪いという状態はいったい何でしょうか? 

ここで喩えた運送屋さんに当てはめてみましょう。運送屋さんが悪いとは? つまり、荷物の配達状態が遅れる、傷を付けてしまう、誤配達、早すぎる、挨拶しない、無言、決められていない場所に置いていってしまう、伝票番号が違う、積み忘れ、配達し忘れ・・・いろいろ宅急便のトラブルを考えあげると出てきます。さすがに、伝票番号違いというのは、天の運送では考えられませんが、他の事柄は天でもよく似た状態が想定できます。

これらの月の状態は、
  荷物の配達状態が遅れる 月の光の減じているとき。月が遅く動いている時。
  傷を付けてしまう       コンバスト。アンダー・ザ・サン・ビーム。
  誤配達             プロヒビション
  早すぎる           月が早く動いているとき
  挨拶しない          月がフォールになる巨蟹宮。
  無言              月のデトリメントの磨羯宮。
  決められていない場所に置いていってしまう  火星がデトリメントや
                             フォールの場所で。
  伝票番号が違う
  積み忘れ            土星がフォールになる場所で。
  配達し忘れ          土星がデトリメントに位置で。月のボイド。
  配送車の事故        ヴィア・コンバスタに居るとき。
                   天秤宮15度から天蝎宮15度までの空間。
  運転手の飲酒        月の6、8、12ハウスに居るとき。
  幾分悪い影響力の弱いものでは、月がペレグリンになる双児宮や双魚宮。

などなど、良く似た状態が考えられます。

他の惑星との関連では土星や火星からアフリクトされているとき。太陽からのアフリクト。テイルとのコンジャンクション。ジョーティッシュ(インド占星学)からの影響の、28の場所に分けて月の影響力を考える方法を加えると、まだまだ出てきますがこの辺りにします。上記は決して強さの順に並べたわけではありません。思いついて出てきたものだけを選んであります m(_o_)m。

これらの場所にある場合に、月は運び手として何らかのへまをやらかし、荷物に損傷を与えたり、中身が成長してしまっていたりの作用をします。かなり広範囲になってしまうことだけは、ご理解いただけるでしょう。

  ■ 水星との比較

ところが水星は、単純に移動だけを仕事の生業としているのではないようです。運ばれる内容に、水星の個性を加味します。そこが、月と水星の違いだと思います。水星のちょこまか動く内容には、逆行が含まれています。水星も、しょっちゅう他の惑星の性質を下界へ、あるいは他の惑星へ動かしているわけですが、月のように反射を専門としているわけでなく、水星としての余計な? お世話をしているような感じがします。

■月
水星は水星の個性を加味し、月は運--不運を加わえている節があります。

ボナタスのアニマ・アストロギア 14.に次のようにあります。
   水星と月を気に懸けなさい。それらがどの惑星と結びついて
   いるか;なぜなら、彼らは一緒に彼らに結び付けられた性質
   とともに変化する;可変の性質を持つであろうから。

性質を変えるというのです。月は個性を加えず、水星は個性を加えるということでしたが、少しニュアンスが違うようです。上記だとどちらも性質が変わるという言い方になっています。

しかし、この変化するという意味は二方面から捉えることができます。つまり、惑星側からすれば、月や水星を変化させるという意味になりますし、月や水星側からすれば惑星を変化させるということになります。ここで、思い出していただきたいのは、土星と水星のエピソードです。水星の言うことを土星は、よっぽどのことでない限り聞いてくれない・・・でした。

そこで、ほとんどの場合は、この可変の性質は月や水星が性質を変化させることで結末します。その変化が月の場合は、かなりピュアな物であり、水星の場合は水星の性質が加味された形で示されるというわけです。

すると、7ハウスにある月や水星の場合は、とらえ所がないくらい変化することになります。なぜなら、絶えず他の惑星からの影響を加味した性質を、そこから読みとらなくてはいけない必要性が出てくるからです。一つだけ確実に言えることは、月や水星が7ハウスに入っていると、[変化が激しいよ]ということだけです。どう激しくなるかは、チャートごとに異なるわけです。

でもそれではあまりに不親切な占星術です。他の記述は無いでしょうか? ロブスンは月の優しさについて述べます。
    月の7ハウス在住は、親切で優しい幾分むら気のある連れ合いを示す。

ここで想像に難くないのは、むら気のある男性の親切は、女性に浮気を悟らせるポイントになるということです。突然親切になった。いつもはしてくれないようなことをしてくれた。月の影響だけとも言い切れませんが、月はそのようなパートナーをも示します。世の男性諸氏よ、女の感は鋭いですよ。

女性のチャートの7ハウス月は、この優しさが恋や情愛にロマンチックな物を持ち込みます。恋愛や情愛がどのように進むかは、これもアスペクトやアフリクトによります。結婚生活でも、月の持つ優しさが背景にあり、それが示される方法はアスペクトやアフリクトによります。

結婚生活そのものの変化も如実に示します。ただ、木星や金星が良好なアスペクトで支えていれば、良い方向への変化ということは当然のように察しが付くと思います。

占星術で忘れてはならないのは、二者択一性と両極性です。月が示すパートナーと結婚した場合には、変動の激しい結婚生活というのはセーブされるでしょう。月が示すパートナーというのは旅行に関係する職業の人とか、船員、トラックの運転手、飛行機のパイロット、ガソリンを売る人、お酒を売る人・・・いろいろありますが、そのような場合は月の性質の一端はパートナーの性質として使われてしまうわけですから、大方変化は少なくなるという考え方です。これが二者択一性です。

もちろん、月が充分に強いなら、職業だけにとどまらずに生活への変化も見せることは疑いありません。

しかし、月の持つ愛着が強いところは(地球に一番近い)、パートナーのちょっとした浮気などで愛想を尽かしたりはしません。変化や絶え間ない恋愛遍歴があっても、パートナーはパートナーで居続けるところがあります。そこでの離反は離婚よりも別居を選択します。もう一つの選択は、選択というより神の采配でしょうか、パートナーとの死別を示すこともあります。記憶では水星と火星が関わっていたように思います。思い出せません。

コモン・サインの双児宮や双魚宮にある月がこのような浮気っぽい傾向を見せていると、二度の結婚ではなく二つの家庭を示すことがあります。もう一方の惑星もどこかのコモン・サインにあって強いアスペクト、オポジションかクォータイルですが作っている場合です。パートナーがそうなるのではなく、7ハウスに月を持つネイタルがそういう傾向を、変化の一種として持つわけです。

月7ハウスのネイタルは、パートナーと是が非でも考え方を共有しようという性質が備わります。地球と月の関係を思い出して下さい。重心を共有しています。ところがアフリクトがあると、同意してくれるまでくどくど賛意を求めることになり、ある種の小言ばかりを言うパートナーとなります。本人は決して小言を言っているつもりはなく、共通の意見を持とうという純粋な気持ちがあるのですが、全ての人が全ての考え方に同調する必要性を訴えているだけです。これは、ある種の不幸をもたらすことは明らかでしょう。

月はどこにあっても多くの惑星と関係があると、それだけで有名人となる素質があります。

男性のチャートで7ハウスにおいて多くの惑星と様々なアスペクトやアンティションやミューチャル・レセプションがあると、時として、いえ、多くの場合、多くの女性と無差別な関係を持つことを示します。これをまぬがれるには、太陽からのあるいは土星からのアフリクトのみ。アフリクトが有用に作用する例をあまり見ませんが、これがその一つでしょう。

女性のチャートではどうなるのか? 月はもともと性質が女性です。女性が女性と多くのリレーションを持つ場所を想定すれば、例P.T.A、お茶、お花の会・・・とかで有利に働く位置と言えます。すなわち、女性の場合は月に多くの関連性があっても浮気に結びつく要素はありません。女性の場合は、そうです、太陽の方にあります。

そして、言い忘れてはならないのが、男性のチャートでは7ハウスの月は、パートナーそのものを示します。月のアプローチしに行く最初の惑星と加味して判断するのが第1パートナーかなと考えられます。これは、本に書いていない私の意見です。第2パートナーは、月がアプローチしに行く次の惑星。つまり、パートナーは、月の持つ性質を必ず持つ人となるわけです。

やっと少しだけ7ハウスの月の性質を生かせる場面が出てきました。男性のチャートではそのパートナーに月の持つ性質を加味して見てみて下さい。


情愛から見る7ハウスの惑星『木星』 情愛 TOP  土星  木星  火星  太陽  金星  水星  

Copyright © Mr.ホラリー Kuni Kawachi All right reserved.