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情愛から見る7ハウスの惑星『月』 情愛 TOP  土星  木星  火星  太陽  金星  水星  

  ■ 西洋占星術で情愛を探る 土星の場合

ルミナリーズから相手を表示する惑星を選んでから、二人の結婚生活はどういう風に推移していくのかという点については、7ハウスを用います。リリーのC.Aでは結婚の状態というのは書かれていません。二人の情愛はどうかということが書かれています。ひいてはこれが結婚生活と言えなくもありませんが、二人が仲睦まじくとも、外圧や、何らかの事件で引き裂かれることもあります。世の中いつも平和とは限りません。

夫婦仲は、リリーのC.Aによれば、男性なら月を選んだわけですから、その月によって選んだアスペクトしている惑星との、アスペクトの種類によると書かれています。女性ならば、太陽と選んだパートナーを表示する惑星との、アスペクトの種類です。

いうまでもなく、セキスタイルやトラインならば良い関係で、クォータイルやオポジションならば、仲があまり良くないと判断します。コンジャンクションは、金星や木星となら良く、火星や土星ならば悪いとしています。このあたりあまりにも簡潔すぎます。もっと詳しく知ろうとするなら、お互いのチャートを重ねなさいと、実に不親切です。チャートを重ねるところはいづれまたアップします。

  ■ 7ハウスの土星

7ハウスはそれなりに重要で難しいと言われる点は、結婚がなされた後に、徐々に重みを増していくところにあります。結婚したての頃、子供が成人する頃、長の年月で二人の関係が全く違ったものに変わっていくこと等々、チャートを読む際に加味しなくてはならない点です。

その加味の仕方を勘に頼っているのでは心もとないと思います。確かに変化はする。けれどそれを頼る惑星が無い? 7ハウスのサイン? カスプにアスペクトする惑星? 7ハウスのルーラーと、いくつか候補はあります。ここでは、7ハウスに入っている惑星のみを説明していきたいと思いますが、他にもハウスのディスポジターの、トリプリシティーを頼るやり方もあります。説明が増長になりすぎるので割愛します。

二人の関係性はチャートを重ねてみないと情愛という点では確実性がありませんが、結婚生活といえど自己の人生はそのような関係性を越えて、個人のチャートに出るはずです。つまり、もともと持っている要素が結婚という刺激で触発され、結婚後の人生はパートナーが存在しているが故に変化するということは、容易に考え得ることです。

よく言われることですが、ハウスは家です。家主がいます。訊ねてきた客がいます。客は自由に振る舞って自分の個性を発揮しているように見えても、家主の支配下にあり目に見えない制限を受けているものです。どのハウスでもこのルールは、ネイタルを判断する上で間違いを排除するための基本的な態度で、これによって多くの間違いを避けることができます。

惑星が目立つことと、その人のそのハウスでの表現は同じように目立つので、イコールのように見えます。しかしこれは皮相なもので、中心的なことではありません。占星学的な普遍的な傾向は、そのハウスで受ける経験や出来事が次第にディスポジターに伝えられていくということです。

ここでいう「ディスポジター」は、皆さまよくご存知のハウス・カスプのルーラーです。エキザルテーションのルーラーも、トリプリシティーのルーラーも、実はディスポジターです。

その他のハウスにしても、占星学的な判断の根底には、必ずハウス・カスプのルーラーを念頭において判断してることから、この7ハウスの判断も例外ではありません。この点、7ハウスに[入っている惑星]と一線を画して用いるべきだと私は思います。もちろん、これはどのハウスの判断にしてもそうなります。

例えば7ハウス宝瓶宮(水瓶のサイン)に火星が入っていたとしましょう。火星は特にルミナリーズと直接関連していないものとします。すると、外面上火星の性質、良い性質が発揮されていれば、意欲的で横柄で自己主張の強い良く働くパートナー(にする)と一般的に解釈されているでしょう。これはどういうことでしょうか? 相手のことでしょうか? それとも、結婚の状態のことでしょうか? 

結婚状態を示すと言いながら、パートナーの資質をも示しているのでしょうか。そういうパートナーを選んでしまうと言い換えてもいいのでしょうが、これで完全な納得はできません。結婚の状態というのは、やはり状態を表す言葉でないと腑に落ちないと思います。いくら二人の関係性が、イコール、結婚状態なのだと言われても、火星の表す状態、口論や愛情への性急性などが、結婚状態のとして捉えられてもいいと思うのです。更に、二度目、三度目の結婚をする場合に同じような人と結婚するのかという疑問もあります。

この火星が他の惑星とどんな関連性を持っているかによって、結婚状態での表面上の事柄が予測できるはずです。アフリクトされていれば、同じような口論でも強い口調の物になるでしょうし、土星からのアフリクトなら家庭内暴力、ドメスティック・バイオレンスといったものも想定できるかもしれません。これは火星を7ハウスに持っている側が自己のものとして受けるわけですから、パートナーのことでは当然あり得ないはずです。

もし、再婚しても同じようにパートナーのことを示すのならば、同じタイプの人としか結婚しないということに他なりません。パートナーはアプライなり、アスペクトで示された人物であるわけですから、7ハウスの火星はやはりネイタル・チャートの持ち主の元もとの要素が結婚によって触発されて表面化すると捉えた方が、理にかなっています。

とすると火星は性質上デンジャラスな物の一つですから、7ハウスは相応しくないのでしょうか?
この位置に置かれた火星はいつもデンジャラスかというと、男性のチャートで女性サインに多くの惑星を持っている人(ネガティブな傾向の男)の場合、妻からエネルギーを分け与えてもらえる、などといった有利な面で作用する可能性もあります。この辺りの詳細はやはり煩雑になりすぎてホームページで書くには向いていないと思います。

忘れてならない宝瓶宮とそのルーラー土星の置かれているハウスとサインに目を向けると、目に見えない底辺の部分、火星に隠されてすぐには表面上に表れて来ない部分をどう考察するかが、とても難しい問題として浮かび上がることだけは容易に想像できるでしょう。

このディスポジターのことを底辺に置いて各惑星のことを書き連ねるのは、至難の業です。7ハウスだけでも膨大な数になります。もちろん手に負えません。ただ言えることは、7ハウスのディスポジターの影響が、結婚して直ぐにもろに出るということはありません。長い年月の間に徐々に、上記の例ならば、火星からディスポジターの土星へと、徐々に影響が引き渡されていくので、それを絶えず念頭に置きながら判断しなければいけないということです。

他の惑星でも7ハウスでの作用を書きはしますが、常に人生の半ば過ぎの人や、中心的な事柄はハウス・カスプのルーラーから判断するので、必然的に表面的な事柄、パートナーに関する事柄が多くなります。その辺は、そのようなパートナーを選んでしまうからと思って捉えて下さい。そうでないと、話のつじつまが(7ハウスは結婚状態だよと)合わんじゃないかということになります。お許しを。

もし私が生きていて、この方面(在7ハウス惑星)の研究をする時間がありましたら、もっと詳しく調べたいとは思います。


  ■ 土星が7ハウスに入っていて良い場合

土星は、慎重さ・慎み深さ・注意深さ・勤勉さ等をもともとの性質として持っています。また、落差やギャップといったもの、その動きが遅いことから遅延を、惑星の中では鈍く光るので渋さなどを、もともとの性質として持っていると言われています。

このような面が7ハウスに土星が入っていて良い場合、どのようなパートナー選びの眼識となって生まれつき備わっているのでしょうか? 土星が良い状態というのは、彼が司るサイン、磨羯宮や宝瓶宮、あるいはエキザルテーションになるサインに在って、しかも、良い状態の木星や金星からセキスタイルやトラインのアスペクトを受けている状態。あるいは、ドラゴン・ヘッドとコンジャンクションしていたり、アセンダントのルーラーとコンジャンクションしていたりすることによって、獲得します。

その眼識で選んだ相手は、土星の性質上(ギャップや遅延という意味を持つので)結婚して直ぐにその能力が発揮されるということはありませんが、最終的に全ての力を7ハウス・カスプのサインのルーラーにゆだねる前に、その秘められたパワーを全開させます。

その力は、女性のチャートであれば夫となる人となりは、高い経営手腕、人並みはずれた行政能力や政治能力、社会生活上の高い地位(自治会長〜市長)で、他から頼られる人物となります。

男性のチャートでは、妻の持つ健全な野心により、男性をして社会的に抜きん出た人物へと押し上げる後押しをします。真に家庭的であるか妻自身が表立って活躍するかどうかは、チャートの他の部分によりますが、夫婦のどちらかが社会の表面に出て立身出世をすることになるチャートといえます。しかも、結婚後にこの土星の力が発揮されるということも、特筆すべき良い状態の7ハウスの土星の作用といえます。

これらは土星の性質上導き出される結果であり、奇をてらった解釈ではありません。

  ■ しかしながら、土星7ハウスは

火星7ハウスと共にデンジャラスなものの一つであることは、歪めない事実です。アフリクトされていると、上記の性質が悪い方に向かって働くときに予想される状態が、顕現します。

控えめな面が、愛情面に出てしまったとしたらどうでしょう。まったくつまらない愛を感ぜられない生活がそこに待ち受けます。ゆっくりした面が、肉体的な面に出てしまったとしたらどなるでしょう。渋さは、鈍さと紙一重です。勤勉さも、無駄な努力となり果てるとしたら、悲惨です。

落差という性質は、遅延から導き出されているものと思います。7ハウスでアフリクトされた土星は、ネイタルの結婚時期を遅らせたり、結婚相手との年齢差を生じさせたり、社会的地位の差を表現したり、ケース・バイ・ケースでどこに出るかは他の要素を検討しないといけませんが、7ハウス土星の特徴です。

一般にその性質を活用して、遅く結婚した方が7ハウス土星の持ち主は有利です。なぜなら、もともと結婚の遅延は予想されるから良いとして、どういう風に発揮されているかも別にして、誠実さや忠実さ保守性を、もともと持っている性質の相手を選んでしまうわけです。このような相手と暮らす場合、中年に差し掛かってからの方が、若いときよりも良いに決まっています。だって、つまらない相手ですよ。若いうちは我慢できますか? 土星の性質として、幸せは遅れてやって来るかもしれません。あくまでも、かも、です。
土星にディグニティーがなければ、結婚生活は悲惨なものとなります。土星そのものがかなり年上の人を予想させますし、再婚者かもしれません。悲劇的な体験がどういうものになるかはチャートによります。

最悪、パートナーは冷淡で、好色、欲が深く、慎みの殻を破り、腹を立て、許容量は無く、卑劣で、自己中心的で、最終的にぶつぶつ不平を言い続ける病気になります。ま〜最悪ですから、土星7ハウスのパートナーが全てそうなるわけではありません。極端に書き並べると、そうなるというだけです。

上記のようなケースでは離婚もままなりません。パートナーの死によってか、悲惨なアクシデントによってしか離れられないことになります。7ハウスの土星アフリクトでは、離婚の最終判断もパートナーの手に握られます。自分のことは棚に上げて、とって付けたような理由は、倫理的なものであったり、宗教的なものであったり、社会道徳的な通念が楯になります。そのようなパートナーを選んだのは、7ハウス・アフリクトの土星のせいにしましょう。

7ハウスは、パートナーとの関係だけを示すハウスではありませんでした。社会的な付き合い方、他人との関係をも示します。ここでのアフリクトされた土星は、12ハウス同様孤立や、他からの誤解や障害をも重ねて示します。踏んだり蹴ったりされる、土星のアフリクトです。

何遍か結婚が遅れる、遅らせた方が良い・・・と他のページでも書いておりますが、ここに在るだけで断言はしないほうがよいと考えられます。他の要素も見て(アセンダント・サインとかパートナーとなる惑星とのアスペクトの種類)判断したほうが、確実性が増すのは当然です。

時々ここの土星は、結婚式や結婚披露宴そのものを延期します。木星の場合は、すっぽかしに近いモノです。『遅延』を如実に示す例です。ニワトリと卵の関係ですが、結婚生活に愛が欠如するのか、愛情に幻滅するのが先かは、はっきりしません。概して言えることは、すばらしい光輝を放つ土星でない限りは、結婚生活に苦渋と困難と徐々に貧困へと進む傾向が見られます。


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